コパノキッキングとヤマニンアンプリメの実績が抜けている重量はそれぞれ58.5キロ、56キロと重いが地力でカバーできるだろう。両馬の対戦は2019年のクラスターカップJpnIII以来。そこではヤマニンアンプリメが1着で、コパノキッキングが3着だった。
コパノキッキングとヤマニンアンプリメの一騎討と思われるが他の馬にもチャンスがあるのか?
はじめに
ダートグレード競走として01年に創設され、格付けはGIII、07年にJpnIIIに変更となった。07年からハンデキャップ競走に変更された。距離は創設時より1400mで行われている。出走条件はサラブレッド系3歳以上の競走馬でフルゲートは12頭。出走枠はJRA所属馬、地方他地区所属馬それぞれ4頭と定められている。
佐賀ダート1400M コース特徴
コース全長が1,100m、直線距離も200mと地方競馬でも小さめの競馬場。4コーナー奥のポケットからスタートし、右回りの小回りコースを一周強する。最初の1コーナーまでの距離は約350m。コーナーもきつく、コーナーを4回まわるため逃げ・先行馬有利も、内ラチ沿いの砂が深いため一概に内枠有利ではない。白っぽい中国の砂を使っており、他の競馬場と能力がリンクしづらい馬場と言えます。
佐賀のコースは、知られるようにラチ沿いの砂が重く内枠は不利と言われ、内枠に入った逃げ馬がすんなりハナをとって砂の重くない位置を進めればそれほどの不利にはならないようにも思えるが、どうやらそうでもないようだ。
去年は予想されたとおり、逃げたのは1番枠に入った人気のスマートレイチェルだった。しかし外の中央馬たちに雁行状態でぴたりとつかれたことではプレッシャーとなっただろう。レースとしては平均的なペースだが、逃げていたスマートレイチェルにとっては息の入らない展開だったと思われ、3コーナー過ぎで脚が上がってしまった。 |
追い切り
枠 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | |
1 | 1 | ヤマニンアンプリメ | 川田 | 4本の追切、叩いた上積みあり |
2 | 2 | キタノイットウセイ | 山下 | 特にない、力不足 |
3 | 3 | ナラ | 兒島 | 特にない、力不足 |
4 | 4 | ダイチトゥルース | 出水 | 特にない、力不足 |
5 | 5 | サヴィ | 和田竜 | 前走時と同じ出来 |
5 | 6 | キャプテンハウテン | 山口 | 好調維持、入着までか? |
6 | 7 | コパノキッキング | 武豊 | 現状維持でも頭抜けている |
6 | 8 | オイカケマショウ | 川島 | 維持、力不足 |
7 | 9 | ハクユウスターダム | 竹吉 | 維持、力不足 |
7 | 10 | ヒラソール | 荻野 | いつも通り追切 |
8 | 11 | ナムラムート | 下原 | JRAで2勝クラスどまり、力不足 |
8 | 12 | メイショウテンスイ | 酒井 | 1本足りない気がするけど前走時と同じ |
1番ヤマニンアンプリメ阪神ダート1400メートルで行われた前走のプロキオンステークスが3着。仕掛けのタイミングがやや早かったかもしれないが、相手関係と重量56キロを背負っていたことを考慮すると内容は悪くない。勝ち馬からコンマ4秒差の3着でした。同レースからの参戦馬はサマーチャンピオンJpnIIIで好成績を残すケースが多い。 |
不安ポイント
ヤマニンアンプリメは昨年のJBCレディスクラシックを勝ちましたが、全9勝のうち8勝はコーナー2つの舞台。今回はコーナ4つの舞台である。
5番サヴィは通算6勝すべてをダート1400mで挙げている。前走は阪神の天保山ステークスを勝った。今回の距離には絶対の自信を持っている。重賞初挑戦になるが、時計面では見劣らないし、引き続き上位争いへ。 |
不安ポイント
いつも最終追切はCWですが、今回は坂路での調整。坂路での調整は過去にもあるんですけど、凡走。今回の調整がどのように結果になるのか?
7番コパノキッキングは 当初は秋まで休養する予定だったが、仕上がりが進んだため前倒しで復帰。58.5kgのトップハンデ。前走から1.5キロの加増と、厳しい条件。鞍上は初コンビの武豊騎手。栗東でうまく調整も進んで好仕上がりです。1400メートルだと多少仕掛けどころが難しくなるが、あらためて注目だろう。 |
不安ポイント
浦和のJBCスプリントJpnIではほとんど勝ちに等しい内容での2着だったが、あらためて地方の小回りコースで、コーナーを4つ回る競馬をこなせるかどうか。
10番ヒラソールは前走の天保山ステークスが3着(サヴィから0.2秒差の3着でした)。連勝は3で止まったが、ダートのオープンクラスでもいきなり目途を立てた。ダートに転向後、複勝率100%、他のJRA所属馬とは差はないはず。55キロなら。 |
不安ポイント
スタートは速くない、テンの行きっぷりがもうひとつ。展開の力が必要がある。
12番メイショウテンスイは前走で3勝クラスの大阪スポーツ杯を勝った。地方のダートも実績があり(兵庫ジュニアグランプリJpnII・2着)、対応はできそうだがこのメンバーでいきなり勝ち負けができるかどうか。唯一の3歳馬だが、前走で古馬3勝クラスを勝ち上がってきたように能力は確か。53キロは大きな魅力だし、軽視は禁物。 |